金閣寺3日目

30日、金閣寺、観劇してきました。
率直な感想…「疲れた」!笑
いや、いい意味で、です。
なんかも〜、目が離せないというか、、、3時間、背もたれにもたれることを忘れていたし、まばたきするのも呼吸をするのも忘れそうだった!!!
一幕や二幕が終わったあと、思わずため息が出た。
解放された気分になった。
…それくらい緊張感たっぷりの集中力が必要な内容です!!

観劇する側がこんなに体力使う舞台なら…出ずっぱりのごうくんは、どんなに大変だろう。
坊主に白シャツに黒のぴたっとしたズボン姿だから、ガリガリに見えた…これだけ動いて喋って…ああ、神様、どうか大阪千秋楽まで、ごうくんを万全の体調でいさせて下さい(>_<)

心配だった内容…
難解で、馬鹿な自分はなんにも感じれなかったらどうしようという不安。
そんな不安や心配は無駄でした。
溝口はすんなり自分の中に入ってきたし、溝口が金閣寺を燃やすまでにいたる経緯がわかる気がした。
溝口にとっては燃やすしかなかったんだ…
亜門さんの演出はすごかった。
このお方の頭の中はどのようになっていらっしゃるんだろう!?
想像もしない演出に驚くばかり。。。でも観客を置いてけぼりにはしない。奇抜な演出は、下手したら観客を置いてけぼりにしかねないけど、亜門さんの演出に、ぐいぐい引っ張られていくような感覚でした。
とにかくすごかった…自分が生きているあいだに、このようなすごい舞台を観劇できてよかった。



そして、ごうくんですが、
とにかくもう…
すごい!すごい!すごすぎる!
今まで見たこともないごうくんで、また「やられたー」と思った。
ごうくんはいろいろな役を演じてきているけど、どの役もだぶることがない。毎回新しい森田剛を見せてくれる…すごいよなぁ、本当に。
吃りっぷりも素晴らしく。
吃ってるのに、台詞がこんなに聞き取りやすいなんて。
なのに全く不自然じゃない。
この吃りのせいで、内界と外界に隔たりができてしまっているのが伝わってきて…
すごく苦しかった。。。
溝口は金閣寺を燃やすという行為にいたるまで苦しみ続けている…だから見ているほうも苦しくて。
苦悩してもがき苦しんで………どうしてごうちゃんはこういう姿がよく似合うんだろう?こんなにリアルに苦悩を表現できる役者さんは、ごうちゃんの他にいるだろうか?ファンの欲目だとしても、溝口ができるのはごうちゃんしかいないと思った。。。


私は原作を読んだとき溝口にいいイメージを持たなかった。
しかし、ごうちゃんの溝口は非常に可愛く(私的に、吃りがめちゃくちゃ可愛かったんです…)愛らしく感じた。でも突然狂ったようになったりして、、、恐くもあった。
内界と外界を隔てる扉を開こうとしている姿が本当に印象的で………観ていて本当に苦しいんだけど…………早く観たくてしかたないです(私の観劇は、次は福岡…)




苦しいし疲れるし、、、
でも本当に本当に面白い舞台です!!!
これからご観劇される方はお楽しみに☆